
どうも!筋ジスブロガーの翔平坂です。
最近、本を読んでいないことに気付く。
突然、読書欲が湧いてきて、
読みたい本を探していると、
凪良ゆうさんが2度目の本屋大賞を
受賞したことを知った。
かつて、大切な人に凪良ゆうさんの
『美しい彼』を勧められ、読んでみると
あまりの感動に心が動かされた過去がある。
大人になって読まず嫌いを治してくれた恩人が凪良ゆうさんで、注目していた小説家。
2020年本屋大賞受賞『流浪の月』を
読んでいなかったので、
今回は読まなくてはと思い立ち、
この『汝、星のごとく』を読むことにした。
今回の記事は、
凪良ゆう『汝、星のごとく』
花火のように儚く美しく苦しい純愛の感想を
ネタバレありで書いていきたい。
この作品をオススメする人!
| ・普通のロマンス小説じゃ満足できない |
| ・内容は濃いほうがいいけど、スラスラ読みたい |
| ・読書で涙を流して、スッキリしたい |
この小説の独断と偏見での評価は…
☆5 のうち、 ☆ 4.5 !
この本を読んだことがある方は、
感想などコメントをお待ちしております。
あらすじ

荒々しくも優しい、美しい海に囲まれる
瀬戸内の島で出会う高校生の暁海と櫂。
ふたりはそれぞれに頼れない家族を背負い、
心に孤独と不自由さを抱えている。
お互いの深い傷に触れあったふたりは、
欠落したピースを埋め合うかのように、
惹かれ合い、簡単には切り捨てられない
モノによって、引き離され、
やがて、すれ違っていくことになる。
家族や世間に翻弄されながらも、
瞳子さん、北原先生、植木、絵里という
寄り添ってくれる人に支えられて、
ふたりは自分の人生を生きることは
どういうことかを学び、成長していく。
ひと時も心離れることのなく想い合う、
暁海と櫂の15年に渡る
愛の物語の行方とは…。
感想

島という隠し事ができない小さな社会で、
父の浮気によって壊れていく母を支える
暁海と男に依存し、奔放に生きる母とともに
島へ流れてきた櫂の抱える孤独が
心を締め上げてくる。
母から父を奪った悪い人だと知りながら、
瞳子さんという刺繍で身を立て、
自分を生きる女性に憧れを抱いてしまう
暁海の姿に、人間の心の複雑さと
母への隠れた反抗心をそこにみた。
過酷な人生を生きる櫂の心を保つ逃げ道は
アルコールと漫画の原作を書くこと。
編集の植木と絵師の相棒、尚人の
3人で一緒に漫画家という
夢を追う姿に救いを感じた。
普通の家族とは言えない恥部を見せ合った
ことで、お互いに背負う孤独を知った
暁海と櫂が惹かれ合うのには時間など
要らず、親からは得られない愛を
補うかのように強く結びついていく。
そんなふたりを見守る北原という存在が、
頼れる良い大人もいる安心感がある。
暁海の母が起こした事件によって、
「東京で一緒に暮らす」というふたりの
願いは打ち砕かれ、壊れた母を支えるために
暁海は島に残ると決め、夢を追う櫂は
東京へ。なんて不憫なふたり。
遠距離恋愛となったふたりは、
それぞれの現実を生きていくことになり、
逢瀬を繰り返すなかで、
お互いに変わっていく部分に矛盾を抱え、
いつしか対等ではなくなって、
すれ違うようになる。
夢を叶えていく櫂は、金遣いと生活が
派手なモノになっていき、男の狡さと
身勝手さに染まって、暁海を追い込む。
そんな暁海は仕事と母の世話に忙殺され、
自分を守るために別れを切り出す。
「男子高校生に淫行疑惑?」という
尚人の真実ではないスキャンダルが
報じられ、櫂たちは漫画家の道を
閉ざされる絶望はキツイな。
絶望を抱えているのは暁海も同じ。
暁海は宗教にハマる母に気付き、
今までの思いをぶつけ、
それに追い込まれた母は
事故を起こしてしまい、400万の賠償金を
払わなければならなくなる。
別れたとはいえ、お金で頼れるのは櫂で
暁海のぐちゃぐちゃになる気持ちもわかる。
借金を深く詮索せずに、愛する女を
助けたいという櫂の優しさが暁海を
苦しめている辛さ。
暁海は遅れて櫂が追い込まれている状況を
知り、死に物狂いで人の目を気にせず
生きると決める。
そこに覚悟の決めた女性の生きる強さを
感じた。反対に落ちていく男って
ほんとに甘えた生き物だと思う。
ふたりは借金の返済として振り込まれる
通帳の文字だけで繋いでいて、
暁海の幻影を負う櫂は後悔と
複雑に絡まった想いを抱え苦しんでいる。
暁海もそれは同じで想い合う哀しさ。
複雑な想いを抱えながら、北原先生と
互助会という形の結婚が暁海を
良い方向に進んでいく。
物語に1つの救いを感じながら、
胃がんとなった櫂がのらりくらりと
死に向かう姿が苦しい。
貯金も尽き、転がり込んだ尚人の家で、
暁海が刺繍作家として夢を叶えたと知り、
祝杯をあげる櫂と尚人。
酔い潰れた櫂は目覚めると尚人は自殺。
「こんな絶望はいらん」と呟く自分がいた。
暁海は結婚からしばらくして、
櫂が胃がんであると知る。それを聞いた
北原先生は暁海を躊躇いもなく、
櫂の元へ送る準備を始める。
そんな姿が人生の選択とは何かを伝える
授業をしているように見えた。
再び、訪れた暁海と穏やかに過ごす
日々によって、櫂は自分を取り戻し、
暁海も幸せそうでこの先に死という
別れがくるのはわかっていたが、
読んでいるこちらまで満ち足りた気持ちに。
ふたりで観ようと約束して、叶うことの
なかった今治の花火を寄り添いあって、
観ることができた暁海と櫂。
そんな様子を想像すると涙が止まらず、字が読みづらくなるほど男泣きしてしまった。
花火のように儚く美しく苦しい純愛

汝、星のごとく
| 著者 | 凪良ゆう |
| ジャンル | 日本の小説・文芸 |
| ページ数 | 357ページ |
| 出版元 | 講談社 (2022/8/4) |
全国の書店員が投票によって
「いちばん売りたい本」を選ぶ
2023年本屋大賞に、
この小説、凪良ゆうさんの
『汝、星のごとく』が選ばれた。
しかも、2度目の受賞となる。
10数年の甘くない恋愛。そして、
家族や世間に翻弄されるふたりの愛と
自分を生きることの難しさを描いている
作品で、ふたりの男女の目線を通して、
デュエット方式で物語が進んでいく。
まとめ

心が離れられない苦しい純愛|凪良ゆう【汝、星のごとく】を読んだ感想・ネタバレ
ということで、2度目の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの作品の感想を書いてきた。
この小説の独断と偏見での評価は…
☆5 のうち、 ☆ 4.5 !
凪良ゆうさんが書く物語は、
いつも読み進めるほどに、言葉の深みに
引き込まれ、苦しくも心地の良い
独特の雰囲気が増していき、
読み終えると、心が震える感覚に包まれる。
「汝、星のごとく」を読んで、今まで以上に凪良ゆうさんのファンになってしまった。
書こうと思えば、いくらでも感想を
書けそうな本は久しぶりで、
語りたい場面が本当に多く、文字数が
恐ろしいことになりそうだったので、
感想を語り切れないほど、良い本だと思う。
この記事を読んで、この本に
興味を持っていただければ幸いです。
この本を読んだことがある方は、
感想などコメントをお待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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