
どうも!筋ジスブロガーの翔平坂やで~
2023年7月に読んだ1冊は、市川沙央さんの
第169回芥川賞受賞作『ハンチバック』
最近、本を読めていない読書好き。
そして、純文学に挑戦したいけど、
勇気がなくて、小説を手に取れない人に
ぜひ、味わってほしい
読書体験がここにある。
今回の記事は、市川沙央さんが、
世の中の進まない 読書バリアフリーを
訴えながら、重度身体障害者の可能性を
世に示した小説『ハンチバック』の
感想・評価を書いていく。
この小説をオススメする人は…
| ・今までになかったリアルな小説を読みたい |
| ・難病と障害のある世界に触れたことのない |
| ・女性が抱える性の重さを甘く見ている男性 |
この作品に対する 俺の独断と偏見での
評価は… ☆5 のうち、 ☆ 4 でした!
今回、紹介する小説を
読んだことのないあなた!
ぜひ、この機会に読んでみては
いかがでしょうか?
また、この小説を読んだよ~という方は
コメントに感想など お待ちしております。
それでは 最後まで
お付き合いしていただけると幸いです。
あらすじ

井沢釈華しゃかの背骨は 右肺を
押しつぶす形で極度に湾曲し、
歩道に靴底を引きずって
歩くことをしなくなって、
もうすぐ30年になる。両親が終の棲家として
遺したグループホームの、
十畳ほどの部屋から釈華は、
某有名私大の通信課程に通う。しがないコタツ記事を書いては
収入の全額を寄付し、
18禁TL小説をサイトに投稿し、
零細アカウントで
「生まれ変わったら 高級娼婦に
なりたい」とつぶやく。ところがある日、グループホームのヘルパー・田中に、
文藝春秋BOOKS | https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917122
Twitterのアカウントを
知られていることが発覚し——。
感想・評価

この小説に対する 俺の独断と偏見での
評価は… ☆5 のうち、 ☆ 4 とする!
物語の入りから、刺激的で
想像とは違ったが、主人公の人間味を
知る意味では、人は隠したがる
性的な文章を打つ仕事から
生活への流れにエッジが効いていた。
この始まりが後々、味を出してきて、
腹落ちしたとき、性的な文章を打つ
という行為が 主人公の心と身を削っていく
作業であることが響いてきて、
本当に心をえぐられる。
読書に求められる健常性には
共感しかない。紙の本を持って
読むのが、ひと苦労。
さらに、進行性の難病の俺は、これが
そろそろ、できなくなってきたからな。
当事者にしか、わからない難病と生きる
苦しみ、生命維持の必死さって、
どういうものかを自分のことかのように
感じさせてくれる。ここまで、リアルに
引き込まれるとはな。
重度身体障害者の自分には
何もないからと、肩書にしがみつきたい
気持ち、すごくわかる。
人には言えない毒のような心の膿が、
しみ出さないようにする苦しさもある。
どこか、主人公は 自分が 善なる
純粋な存在でいないといけないと、
自分自身を強迫して生きているんやな。
人間である以上、善なる純粋な存在を
演じることができても、
なることはできないのに…。
そういう障害者像に社会でもなく、自分から
近づいていく。俺も 同じモノを感じた。
だからこそ、本当の自分のドス黒い部分を
さらけ出せない。それが恥ずかしく思える。
でも、俺は 男性の重度身障者だから、
寄り添おうとしても、
全ては理解できなかった。
欲望の発散である男性の性、
子を作り産むという女性の性。
女性も欲望の発散が
含まれるのだろうけど…。
せめて、普通の女に近づきたい。
性の重さが男女で違うと気付いた。
普通の女に近づくためには、
思い切らないと進めない。不運にも
近いチャンスがやってくる。
残されたタイムリミットに
追われる主人公の愚かとも言える行動を
責めることはできない。
そのチャンスを彼女自身の難病が
邪魔をする。手に届きそうだから、
諦めきれない。もどかしいよな。
これまでの生活に戻っていく
彼女の姿にグッとくるモノがあった。
介護を受けるということは、
体を差し出して、さらけ出すこと。
それに尊厳がないなんて、
言わないでほしいよな。
「私なら死を選ぶ」って自分で
死ぬことすら、選べないからな。
読み終えて、しばらくしてから
「使わないうちに壊れていた」という
言葉の意味に気付いたとき、
ぞわ~と鳥肌が立った。
女性の難病者について、知れた良い小説。
どんな本を読んだ?

『ハンチバック』
| 著者 | 市川沙央 |
| 出版元 | 文藝春秋 (2023/6/22) |
| ジャンル | 純文学 |
私の身体は、生き抜いた
時間の証として破壊されていく
「本を読むたび 背骨は曲がり
肺を潰し 喉に孔を穿ち歩いては
頭をぶつけ、
私の身体は 生きるために壊れてきた。」
この小説『ハンチバック』は
難病を抱える著者の市川沙央さんが感じた
「障害者差別の歴史」に湧いた怒りを
「小説にぶつけた」と語る作品。
健常者の目に触れることのなかった
実情と衝撃的なメッセージ性が
SNSで話題を呼び、
多くの小説家や書店員から
高い評価を受けている。
選考会沸騰の大問題作といわれ、2023年、
第169回芥川賞受賞の運びとなった。
市川沙央さんは 授賞式で、
読書バリアフリーが進むことを訴えるために
純文学を書き始めたと語る。
「重度障害者の受賞者も 作品も
あまりなかった。今回、初だと
書かれるんでしょうが、
どうして それが2023年にもなって
初めてなのか、みんなに考えてもらいたい」
会見の最後に、世間に訴えかけた言葉には
当事者としての重みがあった。
著者)市川沙央 1979年生まれ。
筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側彎症
および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。
まとめ

難病を持つ 1人として、市川沙央
『ハンチバック』を読んでみた!感想・評価
ということで、市川沙央さんが、
世の中の進まない 読書バリアフリーを
訴えながら、重度身体障害者の可能性を
世に示した小説『ハンチバック』の
感想・評価を書いてきた。
この作品に対する 俺の独断と偏見での
評価は… ☆5 のうち、 ☆ 4 でした!
病気や性別が違えど、同じ難病者が
読んでも、心をぐっと締め上げて、
みぞおちに衝撃を受けた。
俺は男性の重度身体障害者だから、
寄り添おうとしても、
全ては 理解できなかった。
それでも 女性の難病者の苦しみを
氷山の一角だろうけど、知れてよかった。
そして、俺も 健常者と同じで
何も知らなかった。性の重さが男女で違う。
この記事を読んで、今回、紹介した作品に
興味を持っていただければ 幸いです。
今回、紹介した小説を
読んだことのないあなた!
ぜひ、この機会に読んでみては
いかがでしょうか?
また、この小説を読んだよ~という方は、
感想などコメントをお待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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