男女の自己愛が 痛々しくも刺さる小説|辻村深月『傲慢と善良』感想・評価

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どうも!筋ジス ブロガーの翔平坂やで~

2023年6月に読んだ1冊は…
失踪した婚約者を探して、知る過去。
男女の痛いところに
突き刺さるミステリーとも呼べる
恋愛小説 辻村深月『傲慢と善良』。

物語の着地はどうなるのか、
恋愛小説なのに、まったく読めない。
これがミステリー。

この予測できないカンジ嫌いじゃない。
ただの恋愛小説に飽きていたから
思ったより 面白かった。

今回の記事は、辻村深月さんの小説、
『傲慢と善良』の感想・評価を書いていく。

この小説をオススメする人は…

・よくある恋愛とは、ひと味ちがう小説を読みたい
・男女のずるさに振り回されたい あなた
・傲慢さの中にある善良さの正体を知りたい あなた

この作品に対する 俺の独断と偏見での
評価は… ☆5 のうち、 ☆ 3 でした!

今回、紹介する小説を
読んだことのないあなた!
ぜひ、この機会に読んでみては
いかがでしょうか?

また、この小説を読んだよ~という方は
コメントに感想など お待ちしております。

それでは 最後まで
お付き合いしていただけると幸いです。

あらすじ

学生時代から恋人を欠かしたことのない
西澤架は、昔の恋人を忘れられず、
「ピンとこない」からと、
婚約者・坂庭真美との結婚を
先送りにしていた。

そんなとき、真美が、「あいつ」と呼ぶ
ストーカーが、彼女の家に現れた。

とっさに、怯える彼女を抱き寄せると、
冗談と思えるくらいに震えていた。
架は「この子を放っておけない、守らねば」
と、ようやく結婚を決意する。

しばらく、何気ない日々を過ごしていた、
ある日、真実が姿を消した。
その居場所を探すため、架は、
彼女の「過去」と向き合うことになる。

それぞれの人生を歩んできた二人の抱える
傲慢と善良の行く末やいかに…。

感想・評価

この小説に対する 俺の独断と偏見での
評価は… ☆5 のうち、 ☆ 3 とする!

この「傲慢と善良」は 婚活と結婚を
テーマにした恋愛小説で
「自分に響くモノはないだろう」
と高を括っていた。

だが、読んでみると、二人の心情に
理解できる部分があって、自分の持つ
「傲慢さと善良さって何だろう」と
本当に 痛いところを突いてくる。

「謙虚で自己評価が低く、自己愛は強い」
これほど厄介なものはない。

この言葉が、人の持つ傲慢さと善良さを、
わかりやすく表現していると納得。

現代人は、ひとりひとりが
自分の価値観に重きを置いて、傲慢。
善良な人ほど、人が望むもの、
人に決めてもらうばかりで
「じぶん」がない。

「傲慢さと善良さ」という矛盾を
同居させて、人は抱えて生きている。
なんか、知っている。
スゴく 身に覚えがある感覚で、
これには刺さった。

若さゆえの傲慢さと違って、年齢とともに
凝り固まっていたプライドには気付けない。
うっすらと見えていても、
自分は傲慢じゃないと目を背けてしまう。

善良に生きているのに、上手くいかない。
人生が厳しすぎて、正しさだけでは
壁にぶち当たる。人に決めてもらって、
ラクに生きているつもりでも
いつも 心が苦しい。

真美に 同情はしつつも、甘えたところが
どうも、気になる。いや、嫌いだな。
いい子すぎて、善良で傲慢。
人生をこじらせてきた
彼女なりの成長はよかった。

架は、真美の傲慢さと善良さに気付くが、
そんな真美が消えた理由は、
自分には原因がないと思って、
婚約者を探し続ける滑稽さは イタかった。

ストーカーに関しては、最初から
そうなんじゃないかと思いながら、
やっぱり、そうかと落ち着いた。

いやぁ~ 女の世界は、
どんなホラーより怖い。

最後は無事に着地したが、読み終えても、
なんか好きになれないヒロインだった。

人生を生き抜く処世術は、
他人に教えてもらうのではなく、
自分で気付くしかない。

人を傷つけられない 善良さを持つのは
いいが、我を通せずに、自分勝手に
心の中だけで「自分が可哀そう」と
傷付く傲慢さを持つのは、弱さでしかない。

それぞれの人生を生きてきて、それぞれ、
自分の物語を作り上げていく。
点数をつけて、自分が選んでいる。
それは違う。相手も同じように選んでいる。

だからこそ、難しくても自分の物語、
つまり、ビジョンを言葉で伝えるしかない。

それを見つけられないから、婚活も結婚も、
人生だって上手くいかないということか。

男女が抱える「傲慢と善良」を知る小説。
まさか、イタイところを突かれ、
人生を学ばせてもらうことになるとは…。

どんな本を読んだ?

傲慢と善良

著者辻村 深月
ジャンルミステリー恋愛小説
ページ数449ページ
出版元朝日新聞出版 (2019/3/5)

この小説は、辻村深月さんの作家生活
15周年&朝日新聞出版10周年記念作品。

「恋愛だけでなく生きていくうえでの
あらゆる悩みに答えてくれる物語」
解説・朝井リョウ

辻村深月さんは、代表作『ツナグ』
『鍵のない夢を見る』『かがみの孤城』など
映像化された作品、さまざまな文学賞の
受賞歴、多数もつ 実力派の小説家。

受賞歴

『冷たい校舎の時は止まる』メフィスト賞、
『ツナグ』吉川英治文学新人賞、
『鍵のない夢を見る』直木賞、
『かがみの孤城』本屋大賞。そして、
今回、紹介する『傲慢と善良』で、
ブクログ大賞(小説部門)受賞となる。

まとめ

男女の自己愛が 痛々しくも刺さる小説
|辻村深月『傲慢と善良』感想・評価

ということで、映像化された作品、
さまざまな文学賞の受賞歴を多数もつ
実力派の小説家・辻村深月さんの小説
『傲慢と善良』の感想・評価を書いてきた。

この作品に対する 俺の独断と偏見での
評価は… ☆5 のうち、 ☆ 3 でした!

婚活をテーマに人間の傲慢さと善良さを
描いていて、男女に刺さるモノがある。

男である自分が言うのは アレだが、
男も読んだ方がいい 恋愛小説だと感じた。

辻村深月さんの小説は、はじめて
手に取ったが、まさか、ハマるとは…。

『傲慢と善良』の雰囲気から、
彼女の他の作品に触れてみたくなった。

この記事を読んで、今回、紹介した作品に
興味を持っていただければ 幸いです。

今回、紹介した小説を
読んだことのないあなた!
ぜひ、この機会に読んでみては
いかがでしょうか?

また、この小説を読んだよ~という方は、
感想などコメントをお待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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