
どうも!筋ジスブロガーのSHOHEYZAKAやで~
つい最近、読みたい本探しに書店を訪れた。
そうしたら、凪良 ゆうさんの
サイン本が置いてあるだと…。
ミーハー心をくすぐられて、危うく
リアル本を読めないのに買うところだった。
今回の記事は、
3つの短編小説から補完される
『汝、星のごとく』の続編、
凪良 ゆう『星を編む』
3人の男女が紡ぐ愛の物語の
感想をネタバレありで書いていく。
この作品をオススメする人!
| ・凪良 ゆう の小説を読んだことがない |
| ・苦しく終わらず、幸せに読み終えたい |
| ・自分の人生に行き詰っているあなた |
この小説の独断と偏見での評価は…
☆5 のうち、 ☆ 4 !
「春に翔ぶ」
人生で下した自分の選択で
後悔と救いを得て前進する北原。
このままでいることを恐れる
明日実の愚かさに心が締め付けられる。
「星を編む」
靑埜櫂という才能を埋もれさせまいと、
奔走する2人の編集長の友情。
男女で違うキャリアに生きることで
生じる葛藤に人生を深く考えなおす。
「波を渡る」
大恋愛の末、煌めく火花のような
最愛の人を失った暁海と、そんな彼女を
海のような愛で包み込む北原の人生は
穏やかに時を刻み、夫婦になっていく。
人生と愛、家族も自分で掴む正解なんてない

『星を編む』
| 著者 | 凪良ゆう |
| ジャンル | 文芸・ロマンス |
| ページ数 | 300ページ |
| 出版元 | 講談社 (2023/11/8) |
この小説は、2023年本屋大賞受賞
『汝、星のごとく』の続編で
3つの短編から紡がれる愛と友情、
一つではない家族の形を描く物語。
前作で明かされなかった北原の過去は、
愚かであったとしても責められない。
もう一度、靑埜櫂という1つの才能を
輝かせたい2人の編集長の友情は熱く。
最愛の人を見送った暁海は続いていく
人生の果てに穏やかな幸せを掴む。
凪良 ゆう
BLジャンルでの代表作に
連続TVドラマ化や映画化された
「美しい彼」シリーズなどで知られる。
17年に『神さまのビオトープ』で
高い支持を得る。
20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。
同作は22年5月に実写映画化された。
20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で
2年連続本屋大賞ノミネートとなる。
22年に刊行した『汝、星のごとく』は、
第168回直木賞候補、
第44回吉川英治文学新人賞候補、
2022王様のブランチBOOK大賞、
キノベス!2023第1位、
第10回高校生直木賞、
2度目となる本屋大賞受賞作となった。
あらすじ

花火のように煌めいて、
届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、
いつでもそこには愛があった。
ああ、そうか。
わたしたちは幸せだった
のかもしれないね。
『汝、星のごとく』で
語りきれなかった愛の物語「春に翔ぶ」-
瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。
二人を支える
教師・北原が秘めた過去。
彼が病院で話しかけられた
教え子の菜々が
抱えていた問題とは?
「星を編む」-
才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。
漫画原作者・作家となった櫂を
担当した編集者二人が繋いだもの。講談社BOOKクラブより引用
「波を渡る」-
花火のように煌めく時間を経て、
愛の果てにも暁海の人生は続いていく。
『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
感想

春に翔ぶ
金銭的な理由から夢を諦めざるを
えなかった高校教師、北原と
温室育ちの自分を恥じる女子高生、
明日実の物語から始まる。
親を支えるために、
仕方なく好きでもない仕事をして、
淡々と生きられるように、
どんどん最適化されていく北原。
このままでいることの恐怖に怯える
若さゆえの焦り。
恋人の敦に憧れを抱いて、
同じように生きていきたい明日実。
夢破れ、羽ばたくことができなくなった
大人と自由に羽ばたける若さの対比が
相乗効果で刺さる。
北原は善人すぎて搾取され続けた
父の死によって、自分の人生を顧みること
になる。染み込んだ呪縛って苦しい。
敦との子どもを妊娠している明日実は、
愚かな選択を選ぼうとする。
母親として、子どもと離れたくないのは
理解できるが、恋人の未来を守りたいから、
自分だけが犠牲になるのは違う。
北原は「自分が父親」とすることで
自分の人生と引き換えに
明日実の願いを受け止める姿を見て、
胸に熱くなるものを感じた。
若者に愚かな選択をさせないために、
大人が愚かさに走る。
敦の夢は守れたが、明日実の願いは叶わず、
北原には後悔が残った。生きるって難しい。
星を編む
漫画家を守れなかったと後悔する植木と
亡くなった靑埜櫂の小説を世に出したい
二階堂、二人の編集長の物語に移っていく。
お互いに凄まじい仕事量をこなす中で、
同志として戦う性別を超えた友情。
靑埜櫂という1人の才能を信じて、
プロとして走り抜ける2人に痺れる。
ただ、仕事だけを頑張ればいいとは言えない
のが、人生の難しいところ。
結婚と夫婦の形に触れて、考えさせられる。
誰も正解なんてわからない。
男女で違うキャリアを積み上げる難易度。
情愛のしくじりでも女性が不利だったり。
男として読んでいると、
グサッと刺さる部分があって、
男の嫉妬ほど気持ち悪いものはない。
後悔から出世欲に燃え、漫画家を守れる立場
に立った男、植木はついていきたい上司だ。
女だからとなにを言われても、仕事への貪欲
さが覚めることがない二階堂はカッコイイ。
漫画家であり小説家である靑埜櫂を再び、
日の下に引き上げた2人の編集長。
ひと仕事という弔いを終えて、
また次の仕事という生き甲斐に
歩いていく姿が見える。
波を渡る
この章になると、前作の『汝、星のごとく』を読んでいたほうがよさそう。
靑埜櫂という最愛の人を見送った暁海と
互助会という名の夫として暁海を支える北原
から広がっていく家族の物語へと終着する。
最愛の人を失っても生きていくこと、改めて夫婦になっていく心情が上手く描かれる。
夫の過去を知った暁海が、北原との夫婦の
絆をより深めていく姿が、なんか嬉しい。
あれだけの大恋愛をした暁海には、
読者として穏やかな幸せを
感じてほしかったから
それは北原にもいえることで、彼の過去を
知った今、この夫婦の幸せが染みてくる。
凪のような時間が流れはじめて、
変化する周りと自分を受け入れていく。
愛と家族の形って他人にとやかく言われる
ことはあっても、自分が決めることだ。
北原と暁海がお互いの勘違いで
離婚を申し出るところも、
この2人らしくて面白い。
思いやっていて、気遣いができているが
ゆえに、腹が立つという気持ちがリアル。
櫂との思い出の中に浸る暁海を遮る
北原の行動にキュッと胸を締め付けられる。
暁海は櫂と北原がくれた愛を噛みしめてみる花火大会に、美しい物語の終わりを感じた。
まとめ

人生と愛や家族の形は自分で決める!凪良 ゆう『星を編む』を読んだ感想・ネタバレ
ということで、
3つの短編小説から補完される
『汝、星のごとく』の続編、
凪良 ゆう『星を編む』
3人の男女が紡ぐ愛の物語の
感想をネタバレありで書いてきた。
この小説の独断と偏見での評価は…
☆5 のうち、 ☆ 4 !
大恋愛の末、煌めく火花のような
最愛の人を失った暁海と、そんな彼女を
海のような愛で包み込む北原の人生は
穏やかに時を刻み、夫婦になっていく。
愛、夫婦、家族の形は様々、そこに仕事の
やりがいで複雑になる人生に正解はない。
どれを読んでも、外れがない
凪良 ゆう の新作『星を編む』
そして『汝、星のごとく』を
読んでみてはいかがでしょうか?
この記事を読んで、今回、紹介した本に
興味を持っていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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